新宿歌舞伎町ぼったくりバー
昔新宿の歌舞伎町付近で友達と3人くらいで飲んでいた時の話である。1件目の飲み屋で充分すぎるほどアルコールを飲んだ我々は2件目のお店を探そうとしていたのだが、3人ともその日はおっぱいを触りたい気分だったのだ。いやなんとも偶然に意見が一致し、そのようなお店を探すことになった。歌舞伎町をしばらくフラフラ歩いていると、客引きに、
客引「お兄さん達〜お店お探しですか〜?」とさっそく声をかけられる。
客引「おっぱい系ですか〜?」
3人「?!」
まるで我々の気持ちを知っていたかのようにピンポイントで突いてきたのである。
客引「自分おっぱい担当なんで〜!(・∀・)」
3人「ww (…おっぱい担当ってなんだよ)」
3人「でも日本人じゃないんじゃないの〜? いくら?」
客引「日本人です! コミコミ5000円でどうですか??」
と言われ、酔っていた我々は大して深く考えずに突いていくことにした。怪しいビル群の間を進み、陰気臭いビルの螺旋階段を上るとそこには、オフィスの一室を改装したような感じのバーがあった。
入り口で死んだ魚のような目をしているお兄さんに5000円ずつ払い店の中に入ると、確かにバーっぽい空間が広がっている。カウンター内に夜なのにサングラスをした怖そうなお兄さんがおり、奥の方のスペースでは男女でイチャイチャしていた。(今思えばこいつらはサクラだったのかもしれない。)
そして席に案内され3人の女の子達が来たのだが端から、中国人・中国人、ひとつ飛ばさないで香港人のような組み合わせだった。なんとなく喋り方ですぐわかったので聞いたのだが、この時点でテンションダダ下がり…。おまけに飲み物代も別と言われ、仕方なく1杯1000円くらいのジントニックをご注文。
もうこの時点で胡散臭さが満載だったのだけれど、まあおつぱいが触れればいいやと思い我慢し、「君河南省なんだ〜! へえ!すごいね!」などというわけのわからない出身地トークもほどほどに触ろうとするのだが、なんと触らせてくれないのだ!どうゆうことかと思い聞いてみると、更にお金を払って本番などを近くのホテルなどでするようなシステムらしい。
もう正直嘘続きでウンザリしてしまい、適当に30分くらい話して何もせずに帰ろうと席を立ち出ようとしたら、サングラスお兄さんがバーのカウンターから声をかけてきて、
グラサン「お兄さんたちもうお帰りですか〜?」
3人「はい、お帰りですぅ〜♪」
グラサン「それでは何もしなかった代金として1万円ずつ頂きますね!」
3人「!?」
まさか何もしなかった代金なんて名目でぼったくろうとして来ようとはなあ…。流石にこちらも頭に来ていたので、
3人「最初に5000円と言われてきたんでもうお金ないですわ」
グラサン「クレジットカードでも大丈夫ですよ」
3人「持ってないです!」
その直後に3人同時に一斉に走り出して、螺旋階段を転げ落ちるかのようなスピードで降り、なんとか事なきを得た。今考えると2桁万円とかボッタクられてもおかしくないシチュエーションであったなあとは思う。
その当時僕はTSUTAYAでアルバイトをしていたのだが、なんとそのお店に後日おっぱい担当の客引きが現れたのには至極驚いた。借りていたのはおっぱい系のAVではなく、ハリーポッターではあったのだが…。